秩父・峠ノ尾根/ばかばかしいほどの赤テープ(2014)

2014/4/8
秩父/峠ノ尾根~大ドッケ
 
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 5mから10m間隔で延々と
 
 稀に見る豪雪に見舞われた秩父にもようやく春がやってきた。しかし、いつものフクジュソウ群落地への沢ルートはデブリで酷いことになっていると見当をつけ、峠ノ尾根を辿ることにした。
 
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峠ノ尾根は、最近は使われることの少ない尾根であるが、バリエーションルートだとか、大ドッケへの道として使われることもある。そんな峠ノ尾根から大ドッケのフクジュソウ群落地の間に、おびただしいほどの赤テープ(非粘着ビニールテープ)が付けられれていた。その間隔は歩幅にして80歩~200歩であり、フクジュソウ群落地まで延々と括り付けられている。
 
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その様相は、まるで偏執的で病的である。屈折点だとか下降点に付けるとかいうのではなく、あくまでも延々と見境なく付けられている。踏み跡は新しい。人数もある程度のものだ。自然林にたなびく赤テープは、静かな山歩きを指向するものにとって、毒々しい印象を与え精神のバランスを失わせる酷いものだ。徒党を組んで歩くことが好きになれない理由の一つにこんなことがある。
 
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なお、誰もいないフクジュソウ群落はこの世の別天地であった。フクジュソウを見終わって場所を変え、倒木に腰を下ろしてしばし春の光を浴びてから下山となった。