ノンフィクションライター・久田恵さん

2017/6/1

猫ちゃんがご飯をほしいと寝ている私を起こしに来るのは、いつも午前5時ごろ。かわいい猫ちゃんだが、ご飯をあげに行く前に布団の上で新聞を読むのが日課である。

もともと新聞は仔細に読まず目でさっと追っていくのだが、今日は産経新聞の「久田恵さんインタビュー」が目に入ったのでじっくり読んでみた。エッセイの「家族がいなくても」の500回記念ということだった。

童話作家志望だった久田さんがノンフィクションを書くようになっての思い出のルポに
「不法入国の一斉摘発に同行した」
ことが一番に挙げられていた。

今、トランプさんは移民排斥を訴えている。日曜日のTBSの報道特集はそんなアメリカの不法移民の個々の事情を、お涙ちょうだいというような観点で延々と流していた。

イギリスも、フランスも、先進国はどこも移民問題で揺れているが堰を切ったような当事国の移民排斥の流れは誰にも止めようがない。

人道を語るのもいい、情けで語るのもいいが、それが蓄積した時にどのような弊害があるのか、久田さんがルポされた内容は当時諸君に掲載された。その内容を思い出しながら、誰がそれを解決するのかの答えもすべもなく移民・難民問題を語るのは難しいことだと、再確認するのであった。