大ドッケのフクジュソウ群落地にツアー登山が入る (2013)

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2013年のフクジュソウ 2輪だけ咲いていた
 
 2月22日、仙元尾根から酉谷山に入り、翌23日雪深い大平山から大ドッケに向かい、フクジュソウ群落地を訪ねた。このコースを採って大ドッケに行くには積雪期の今、12時間を要する。そんな山の奥深いこの地にもとうとうツアー登山が入るようになった。
 
 自分では行けないが金を払うから連れて行ってくれという需要はあるわけだが、それはそれで一つの満足を得る形態であろう。一方登山ツアー会社にしてみれば、飯の種はなんでも開拓ということで、それはそれは一生懸命なことだろう。
 
 この地にツアー登山が入ることの是非は、論ずるまでもない。この場所の所有者は個人であり、その所有者からツアーで入ってもいいよと許諾を得ればいいだけのことで、ツアーで入ろうと、ツアーが入ろうと他人の与り知らないことである。せめてツアー登山会社のガイド、参加者とも踏み荒らし、踏み込みだけはなさらぬように!
 
 ただ、残念なことはただ一つ。かつてのアツモリソウのようにダメージを受けないだろうか、絶滅してしまわないかということだ。フクジュソウハシリドコロなどと同じ毒草なので鹿の食害に遭わないことからここまで群落地が維持されてきたが、ツアーが入るようになったらお終いだろう。(この地のアツモリソウの植生についての資料を入手したが、今は他所と同様絶滅してしまっている。)
  
 
 このことについては、ホームページでも少し触れました。