南アルプス 百閒洞山の家の「わらじとんかつ」 (2013)

 山を縦走するときの基本はテント泊であるが、山小屋が見えるとなぜかいつもホッとさせられる。
 山小屋はアオシスである。
 
 そんな山小屋の中でも格別なのは、南アルプスの「百閒洞山の家」、 2011年11月に冬季小屋を使わせてもらった。 http://yamatabi-hanatabi.com/hijiridake2011-2-3.html
 2013年の夏山縦走では、その小屋に(雨が降れば)泊まるか、(テント設営時に雨が降っていなければ)わらじとんかつの夕食だけをお世話になるかのどちらかを選択することで、山の家に向かった。
 
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 天気は高曇りでテント泊を選択、源頭のテント場に今宵の住まいを設営する。テント場には甲斐駒ヶ岳から一人で縦走してきたお嬢さんが先着している。小屋の夕食のわらじとんかつのことを話すと、「毎日アルファマイだったから、食べた~い。」と午後4時までの申し込み時刻に間に合うように、テント場から小屋へ向かって駆け下りて行く。
 そして、待望の夕食の順番をストーブの炊かれた談話室で待つ。小屋では揚げたてのとんかつを食べてもらうように、それぞれテーブルに着く時間を指定し、指定の時間の10分前には待っていてもらいたいとのこと。おいしいものを食べてもらいたいと言うこだわりがあってからこその、いろいろな配慮が感じられる。
 
 小屋番さんの「夕食の準備ができました。」との声掛けで、2回目の夕食タイムが食堂で幕開けする。「ご飯も味噌汁も自由にお替りしてください。」との合図で、とんかつご飯の夕食が始まる。
 
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 メニュー:左から~ごはん、ビール(聖平小屋で買った越冬ビール)、名物わらじとんかつ(オレンジ・キャベツ・人参・オクラの和え物添え)、お蕎麦(ワカメ・山菜添え)味噌汁
 上段左から~大根のつぼ漬け、ソースの右隣に大根おろし、右側にちょこっと写っている豆などを使ったカレー(この3品は4人で共用)
 
 食卓テーブルを囲んだ誰もが笑顔で、華やいでいる。いやはやなんとも楽しく、おいしい夕食のひとときであった。