飯豊山の予定がトマト泥棒にやられちゃって (2015)

2015/ 7/ 3~6
足の松尾根~門内岳~飯豊山(往復)

 梅雨の最中ながら、新潟方面だけはまあまあな天気だからと、奥胎内ヒュッテから飯豊山を往復する3泊4日の登山の前に、早朝、家庭菜園の野菜たちの様子を見に行った。2月に種を蒔いて植え付けまで3か月自宅で育て、収穫まで2か月待ったトマトがようやく熟してくれるようになった。

 
イメージ 1
連作4年目 密植法でトマトを3畳ほどの広さに40本植えた

 このトマトちゃんを植えている場所は、市が運営する市民農園で広さ6畳ほどのところである。ここに大玉トマト、中玉トマトの苗を合せて40本植えた。4年連続のナス科の植物であるトマトの連作(その前も夏はキュウリかナス科の植物であっただろう)なので満足に育つとは思わなかったが、寒い時から畑を客土しもみ殻をすき込み、腐葉土を入れ、有機石灰を投入するなどしてミミズがいっぱい育つように準備してきた。

イメージ 2
ようやく収穫できるようになった 葉は通気をよくするために相当切り下す

 暇があれば菜園の様子を見に足げに通いあれこれ手入れした甲斐があって、1回に3~4kg(大玉にして20個ほど)がコンスタントに収穫できるようになってきた。完熟するまで待ったトマトのおいしさは、本当に格別である。年間を通して食卓にトマトを欠かさないほどのトマト好きにとっては、待ちに待った季節の到来である。

イメージ 4
トマト泥棒には根こそぎやられた

 4日間も留守にするからと朝、出勤前に完熟するまで待ったトマトを収穫しに行くと、様子が変だ。
 トマトが根こそぎ盗まれている。
 この長い人生、身の回りで「胸が痛いむ」出来事がなかったわけではないが、トマト泥棒の仕業には心底胸が痛んだ。6か月あまり手塩にかけて育てたトマトがやっと独り立ちして、この思いに応えてくれたばからだったのだから・・・。

イメージ 3
それでも盗み切れなかったトマトを持ち帰る 大玉・中玉を5kgほど 
完熟していなかったトマトちゃんたち

 野菜泥棒への杞憂がなかったわけではない。この菜園では野菜泥棒が出現するとの話は聞いていたが、これまで被害はなかった。今年の菜園のトマトは、とても順調に育って周りの人から賞賛、絶賛、ほめ言葉をたくさんいただき過ぎていた。それほどプレゼンスが強すぎたきらいがあった。どれもすくすく育って真っ赤になってきたら手を出す輩がいないとは思わなかったわけではない。それほど手癖の悪い奴は結構いるものだ。

イメージ 5
こんなにすくすく育ってくれたのトマトちゃん 泥棒家族の食卓でなにを思う?

 これだけ愛情を注いだトマトちゃんが被害に遭っているのに、なんの措置もしないで山に行くことはできない。行ってもすっきりしない。飯豊山はやめだ。残ったトマトの保護策を考えなければならない。それはすくすく育ってくれたトマトちゃんへの園主の責務である。