警察からの電話を放置していたら (2015)

2015/9/19~24
椹島ロッジ~赤石小屋~三伏峠小屋~塩見岳~蝙蝠岳~二軒小屋ロッジ

携帯電話は、自分が使うとき以外は身辺にはおいておらず、メールチェックもそうそう行わないことが多い。

10/1に同じ電話番号から2度電話が入っていたことに、気付いたので5日、発信元に掛けると警察の派出所だった。9月12日に赤石小屋から散策に出ると言って行方不明となった人のことかと思ったら、蝙蝠岳周辺での情報を得たいと言うことだった。

警察はその人の人定、着衣、装備等を説明したあと、「あの日、あなたは、あの人に会の山域で会ってはいないか。」ということだった。実はあの日、私は、あの人には会ってはいないが、あの場所は通っていると答え、残置されていたザック3つのそれぞれの特徴を伝えたが、警察が探している遭難者のものではなかった。

なぜ警察がこの私の携帯電話番号を知ったかというと、それは登山計画書を提出していたからであった。警察は私のヤマレコの記録の存在も知っていた。それは、同じように警察から事情を聴かれた人(頂上でのテン泊はその人と2人きり)がヤマレコの記録を見てお隣さんがいたが、ヤマレコをチェックしていると同じ山頂でテントを張った人のヤマレコがあってそれが私であることが登山計画書の行動スケジュールからも特定できたようだ。

その遭難者は、両俣小屋から先の行動が分からず、熊ノ平らから先へ進んだことも想定しての捜索の範囲を拡大したものと思われる。その後、北荒川岳で見かけられている。

遭難者がどこに向おうとしていたかが登山計画書がないことで分からず、捜索の範囲を大幅に広げなければならないことも多いようだが、登山は言ってみれば単なる遊びであることを肝に銘じ、いったん何かあれば大勢の人に迷惑をかけるのだから、登山計画書はきちんと書き記し提出することが必定であると、あらためて思った。

【遭難記事】