第三の人生 (2016)

 3月31日で、約40年勤めた元の職場を離れることとなった。
 定年退職後の再雇用の5年間の勤務は、現職当時と同じく大変な仕事だったと言って言い過ぎではなかった。年齢を重ねると、今、うねるように動いている仕事を表面上こなしているように見せるのが精一杯で、やはりこのような仕事は若くなくては役立たずだなと思う日々であった。それでもそんな者にも、職場を出るときに花束を贈って送り出してくれたことは、大変うれしくありがたいことであった。

 仕事を離れてからどうするか、「山ばかり」でも飽きがこよう、できるだけ社会参加を続けながらいきいきと過ごしていたい。そしてsome moneyも必要ということで、年齢的なことでは定年のない会社にお世話になることにした。(ペーパーテストあり、面接あり、コネなし。)

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 4月1日は新しい仕事の場に初出勤。昨日の夕方までの心臓の鼓動が聞こえるような職場とは違って、自然物を相手にするフィールドである。喧騒の職場と違って、心が鎮まっているのが分かる。ハナニラの花がきれいだった。

 3月は時間が取れず、山には1回しか行くことができなかった。4月はどうにか2回、泊まりがけの山に行くことができる(はず)。やはり、山に咲く花を見るのが一番いい。5月からは本格的な山の花の季節を迎える。平日に山にアプローチできるという第3の人生を生きる者の特権を大いに享受し、遠くの静かな山に行こうと思っている。