あこがれの槍ヶ岳 テント泊(2016)

2016/8/31~9/1
新穂高温泉~槍平~槍ヶ岳(往復)

66回目の誕生日をチャレンジ4回目の槍ヶ岳でのテント泊でひとりかみしめようと、75リットルのザックを背負って新穂高温泉を出発した。

槍ヶ岳山荘での給水は1リットル200円なので、けちな根性を発揮して水を4リットル(ポカリ1リットルを含む)のほか、泡0.5リットル、酒0.2リットルをザックにしまい込んだ。

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なかなかのロケーション 憧れの槍ヶ岳でのテント泊

槍ヶ岳でテント泊としゃれこんでこれまで3回チャレンジしたが、いずれの回も満杯で殺生ヒュッテまで下りる羽目に至った。台風10号通過後が狙い目と日程を定めたが、大正解だった。2日間とも大快晴である。(この間、ラジオからは岩手県での死者多数と、北海道十勝地方を中心とした被害のニュースをたびたび流している。)

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お隣の青年は夏用シュラフで眠れなかったとのこと(6℃)

槍ヶ岳を日帰りで登る人がどんどんと降りてくる。2日間で相当数の日帰り組とすれ違った。彼らは5時間ほどで槍に登ってきているようだ。テント場の様子を聞くと「ガラガラですよ。」とのこと。それでも昼過ぎになると満杯になるというのに、飛騨乗越を目前にして急激にスタミナが切れてしまった。

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槍~キレット~奥穂~ジャンダルム やはり別物!

およそ9時間もかかって槍ヶ岳山荘に到着する。チェックインする客はいない。受付では愛想のかけらもない年寄りのアルバイト風男性に「あそこに紙があるから書いて」と冷たい事務的な声で戻される。今日は好きなところにテントを張っていいからあとで番号を言いに来るように(文字通り)と指示される。

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2日目の朝 槍ヶ岳の頂上から

テントを張り終えると槍ヶ岳に登る。テントに戻ってビールと日本酒を飲む。疲れが高じて夕食のことなど考える暇もなくシュラフに潜り意識不明となる。夜半、目が覚めて槍ヶ岳を見ると満天の星に覆われている。

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朝一番で下りるつもりがあまりの大パノラマに酔いしれ、ついつい出発が遅れてしまった。悪天候の中双六小屋から西鎌尾根を這うようにして歩いたときのことが思い出される。その西鎌尾根に傘雲がかかっている。女性4人組が元気に西鎌尾根に向かって下りていく。幸せな風景だなぁ!