JR新宿駅での出来事(2017)

2017/ 8/30

仕事上のミーティングのためJR電車に乗って新宿駅に向かう。
新宿駅がもう少しというところで向かい側で立っていた中年男性が崩れるように床に倒れかかる。

すかさず両隣の若い男女が脇を支えるが倒れ込むほうの重力が勝った。
もう一人が加勢して電車のシートに寝かせようとするが、一人だけ席を立たない若い女性がいる。

だめだな、これは。駅に着いたら救急車を呼ぶか。
そう思って救護者の中に入る。
女性には席を空けてもらう。

救護者の女性が「水をお持ちの人はいませんか。」と呼びかける。
ザックに入れていたので渡して飲ませる。
電車は新宿駅に着く。

朝の出勤で忙しい時間帯である。
男性一人に、電車の車掌への連絡を頼み、そのまま出勤してくださいと話す。
「皆さん忙しいだろうから、仕事に行って下さい。私は暇な身ですから。」と言って
ほかの男女には離れてもらう。

倒れた男性は、「大丈夫ですから」というが顔面蒼白である。
これまで気を失ったことはあるのかと聞くと「電車を降りるときに2回あった」と言う。そしてお水代として200円を渡してくる。

ようやく駅員2人が車いすを持って、来る。
救護所で休ませるようだ。

会議のため雑踏の新宿の街を行く。

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私も電車を降りるときに意識を失ったことが3回あった。
いずれもハードな勤務の後の帰宅時であった。
3度目は卒倒して頭部を強打し、大出血していたようだ。
一時的に意識が戻ると、若い男女が救急車が来るまでタオルで出血したところを押えてくれているところだった。

到着した救急隊員に人工呼吸も施されていたようだった。
11日間入院し精密検査を受けたが原因は分からなかったが、30時間仕事に費やし、うち3~4時間しか寝られないときだった。

相身互い。

自分が倒れたときも夕方の通勤のピーク時だったが、救急車が来るまでの時間、見守ってくれていた人を思い出すと、目頭が熱くなった。