酉谷山へ登山中の事故死?(2017)

2017/ 8/22

「酉谷山避難小屋」の様子を見ようと検索したところ、ハム仲間の消息を尋ねるブログがあった。

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 残念なことに、8月18日に東大演習林内の「東谷」という東谷林道沿いの沢で酉谷山避難小屋を目指していただろう68歳の男性が倒れて死亡しているのを埼玉県警山岳救助隊に発見されたとのことである。

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 東谷林道は、今も大規模な道路補修がなされていると思われる。その場合、林道の歩行はできないことから、東谷林道のゲートからほどなくして沢を渡り「ケンカ平歩道」に入ることになる。そして、沢沿いの高みに付けられている道を辿っているうちに足を踏み外した・・・、と見るのが今の時点の推察である

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このルート(大血川ルート)は、東大農学部が完全にシャットアウトし、入山者は警察に突き出すという強硬な態度を標榜している。なので、今はもうこのルートは幻のルートとなってしまった。昭文社山と高原地図もこの破線ルートを削除している。


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ケンカ平から工事中の東谷林道を見る

ケンカ平歩道は途中で急峻な崖を歩くことになる。足を踏み外したら沢に10メートル近く落ちることになる。クイナ沢から尾根に取り付くが崩壊地があるが、そこを通らず尾根を直登するルートがあるが踏み跡は薄い。再び本来の登山道に出るとその先に2か所、冬期間はスリップしやすい岩混じりの道があるがロープがフィックスされていて、このルートが危険と言うのならどこの登山道も通行禁止にしなくてはならない。

事故はどのような所でも起きる可能性を秘めている。いずれにしても山は慎重に歩かなければならないということだろう。気を引き締めなければならない。

大血川ルートは、酉谷山への最短コースであった。現在、酉谷山避難小屋を目指す場合の最短コースは、①オロセ尾根~タワ尾根~酉谷山避難小屋か②赤岩ノ頭~立橋山~長沢背稜~酉谷山避難小屋になろうが、歩く人はほとんどおらず、孤独に耐えられる人の趣味の世界のルートとなっている。

参考:事故を伝える産経ニュース