奥多摩長沢背稜のツキノワグマ

なかなか遭えそうで遭えないヒグマ・ツキノワグマですが
今年2010年は北海道で数頭、うち1頭は登山道脇のすぐそばで、
奥多摩では長沢背稜・登山道脇で1頭に出遭いました。
そして、つい最近の出遭いは、2010年12月2日、
奥多摩・ヨコスズ尾根で・・・・・。
 
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12月1日から2日にかけて石尾根~長沢背稜を歩きました。
東日原から稲村岩尾根を辿って鷹ノ巣山に登り石尾根に取り付きます。
鷹ノ巣山から避難小屋を越え七ッ石小屋に向かい巻き道を進むと樫の木が多くなります。
これら多くの樫の木に熊棚の様なものが見えます。
 
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これらの木の枝はボキボキと折られていて登山道にも散乱しています。
これがいわゆる熊棚かというと、そうは思えません。
なぜなら、あまりにもその数が多過ぎます。
また、奥多摩のこの狭い一帯にツキノワグマがこれほど棲息できるとも思えません。
 
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それではこれはなんなのでしょう。
ツキノワグマが木に攀じ登ってドングリを食べた跡ではないのでしょうか。
こんな風景があちこちで見られました。
 
この日は、雲取山避難小屋のお世話になりました。
一応きれいですが、トイレは汚れ放題です。
雲取山は深田百名山の一つであり、
避難小屋はその頂上直下にあるから多くの人が使用するからでしょう。
 
雲取山荘に公設のトイレがあります。
避難小屋のトイレ内には、そこを使うようにとの注意書がありますが、
出物腫れ物ところ構わず。
 
営業小屋のトイレは経営者が設置し、
それ以外の必要なところは公衆トイレとの区分けでいいのではないでしょうか、
との印象を持ったしだいでした。
 
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翌日12月2日は、長沢背稜を延々と歩き、ヨコスズ尾根を下ります。
今日は雲取山から歩いてきたので、東日原まで10時間も歩くことになりました。
ヨコスズ尾根を下り始めると落ち葉で埋まった斜面を岩が転げ落ちるような音がします。
 
大きい岩だなと思って落ちていく方向を見ると、
その岩が急に止まって私のほうを振り向くのです。
その岩には耳がありました。
 
ツキノワグマは私を認めると、
また岩が斜面を転げるように谷底に向かって駆け下りていくのでした。
 
やまの記録はホームページ
でごらんいただけます。