とっておきの山のヤマシャクヤクはまだ蕾でした (2011)

 
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いい季節になりました。
天気予報のとおりの晴れた空が広がっていますが、雲が南から北へと速い速度で動いています。
・・・ということは、海の水分を含んだ温かい空気が運ばれ雨になってしまわないだろうか・・・。
その懸念は夕方の強い雨で結果が出てしまいました。
 
天気予報も机上のシュミレーションだけではダメだということなんでしょうね。
いま、「原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図」を読み進めていますが、
著者は、「気象予報士試験対策の本」だけ見て試験問題を解けても「気象の仕組みをなるほどとは分からない」というようなことを言っていますが、そのとおりなんでしょう。
現場が(も)大事と今日の天気で思ったりしたのでした。
 
と、本題とは離れてしまったのですが、緑に萌える山肌とブルースカイに心をときめかせながら、愛しの山、ヤマシャクヤクの群れ咲く山の今日はというと・・・。
 
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そこは文献にもあるように、ヤマシャクヤクがお好きな地質で、ヤマシャクヤクが好む方向の斜面なのですが、まずはこのスミレが迎えてくれました。朝の陽ざしをいっぱい浴びている姿は、楚々として美しいものです。
実はこのスミレが咲く場所はスズタケが生えていて、ヤマシャクヤクの植生には適さない場所とされているのですが、2株が寄り添いながら生きている場所でもあるのです。(スズタケによってヤマシャクヤクがタンチョウズルのようにそのウィングを広げられませんからね。)
 
この(仮称)夫婦ヤマシャクヤクはきちんと蕾を着けて、「今年も私たちを気にかけてわざわざここまで見に来てくれたのですね。ほかにきらびやかなヤマシャクヤクの群落があるというのに・・・。」と言ってくれましたが、あそこに静かに咲くヤマシャクヤクにも、ちょっと間違って陽の射さない場所のヤマシャクヤクにも、というように一つ一つの場所のヤマシャクヤクに会いたいのは、私の思い入れからなのでしょう。
 
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今日はそのほかのヤマシャクヤクが群落する場所も見た後、車で大きく場所を変えとある林道から山に向かいました。NHKのラジオから流れる参議院予算員会の中継を聞きながら歩いたのですが、ちょっと驚いたのは東京電力清水正孝社長の参院予算委員会での答弁でした。
それは
① 東京電力の課長級の平均の退職金の額が3,500万円であること。これを、社員の老後の生活のために福
   島原発事故の賠償資金捻出に向けた追加リストラの対象にしない。
② 22億円の交際費のうち政治家に支出した額は、(その額を算出できる)経理にしていないので答えられない
ということだったのです。
 
平時ではないからできる限りの節電生活を進めているものにとって、平時には許された待遇も処遇を維持しようする東電社長の国会答弁を聞いてばかばかしくなったのでした。政界への資金の流れはなかなか言えないのは(社会の現実としては許容するわけではないものの)分からないわけではないですが。