北アルプス天狗ノコルでの滑落死事故について (2013)
叱咤激励が飛ぶ浦山クライミングスクール
「天狗のコルでのガイド登山のパーティ。遠くから大きな声が聞こえていたのはこのパーティだった。罵声、怒 声に近い声だ。
このパーティがコルに下りてからも、ガイドさんは「あんなことやったら死ぬだろう。」とか「首を吊るだろう。」な どとなおも注意している。生きて自分の家に戻るにはこのような厳しい指導は仕方のないことだ。
以上は、2012年にこのルートを攀じ登ったときのメモである。
すべて消費者、市民・国民(サービスをける側)が大手を振ってこの世を闊歩している時代にあって、客に罵声を浴びせてでも、その安全を確保しようとするガイドの毅然とした姿を垣間見て、これこそプロ中の「プロ」と感心したものだった。
(参考:当日の浦山クライミングスクール http://urayamaclub.blog85.fc2.com/blog-entry-636.html のブログ)
「弱者が強者を駆逐する時代」~これは曽野綾子の著書の題名である。「アンゼイレン」していれば助かることが多かろうが、一人の滑落が他を巻き添えにする恐れもある。それは曽野綾子がい言うように、社会生活にも言えることだ。