ペテガリ山荘への道道通行について (2013)

現在、ペテガリ岳に登るには、神威山荘からの山越えが一般的なルートとなっている。
(東尾根を歩くつわものは無いに等しく、コイカクシュサツナイ岳~ヤオロマップ岳から縦走し登るのも、道道の通行止措置で困難)
 
そんな中、北海道の山岳ニュースというサイトを見てみると、ペテガリ岳登山道の草刈りや倒木除去などのボランティア活動をしている静内山岳会は、静内側の道道を利用し小屋まで車を乗り入れているが、「なんで車で来てるんだ」などと徒歩で来た一部登山者と摩擦が生じているということだ。
 
これを受け南部森林管理署は、法的な効力を持つ協定締結で山岳会の役割を明らかにし、両者の連携と協力で登山道整備や周辺美化、森林パトロールなどを支障なく活動できるようにしたという。しかし、ただの一民間の任意団体が、森林管理署で協定を結んだことで、一般人が通行できないところを通行できるというが、委託なのか委任なのかは分からないが、そのようなことで解除条件を満たせるというのならその法的根拠を知りたいものだ。
 
登山道を整備しているからと言って、山岳会傘下の者がボランティアの名を借り(いかなる形にせよ)車を利用してペテガリ岳に登ることがあっては、特権利用として非難されよう。
 
登山道整備の名目で民間の車が通行できる状態であるならば、登山者の車も認めるのが平等と言うものだろう。
何もボランティアだから(通行させる)という発想がいただけない。なお、静内山岳会の登山道整備という無償の行為に関しては、敬意を表したいと思う。