白馬村のホテルからの五竜岳の眺め (2013)

もう北アルプスの山々も白い冠を戴いているだろうと、その景色を見るため、善光寺経由、白馬村に向かった。
善光寺から白馬村へは、国道406号線で峠越えすることから、車のタイヤをスタッドレスタイヤに替えたが、善光寺の駐車場の地元ナンバーの車は夏タイヤのままのが多かった。
 
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ご主人が子供を背負って・・・、いい家族の風景です。
 
 土曜日とあって善光寺の境内は、善男善女で溢れている。境内のイチョウの黄葉などを愛でていると、参道に人の動きがあった。警備員の方が人を誘導整列させている。どうも、住職さまが本堂に向われるらしい。そして何やら功徳を授けてくれるらしいので、促されるまま参道にひざまずく。住職が、ひざまずく善男善女の頭を数珠で撫でてくれる。「お数珠頂戴」という儀式とのことだった。「功徳」というのはかわれわれ下々の者が「積む」ものと思っていたが、「施される」こともあったんだ。ただ、数珠に頭髪が挟まり、「プチン」と痛かった。
 
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お数珠頂戴
 
善光寺から白馬村へは、国道406号線を辿ることにした。途中、鬼無里というところの先に奥裾花自然園というのがあるのが分かった。ミズバショウをはじめとする春の花がすごいらしい。この狭くヘアピンカーブの多いまさに山道と言える406号線から分かれさらに15kmほど山道走らなければならないようだ。
 
そのような厳しい山道を走ると徐々に標高を上げていき、トンネルを抜けると目の前にドカ~ンと北アルプスの山並みが目に飛び込んできた。ここは、白沢峠であり眺望を得られるということでカメラマンに人気の場所らしい。
 
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白沢峠からの北アルプスの眺望
 
宿泊したのは、白馬村の田んぼの中のホテル。北アルプスの山並みがどの部屋からも見ることができるという。玄関にもロビーにも手入れの行き届いた花が飾られ、施設も清潔そのもの。特に ロビーや浴場への通路にあるゼラニウムが特に秀逸、気に入った!館内の案内は日本語、英語、韓国語、中国語で、ホテルの料金からしても外(中・韓)国人客も多そうだが、部屋もどこもきれいに保たれている。(ちなみに中国で宿泊施設のトイレが汚くて(汚いレベルを通り越していた)便座に座ることができず、立って用を足したことがあった。)そのような国からも多くの観光客が流入している現在、このホテルのきれいさが際立つ。
 
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早朝の五竜岳
 
この日、ホテルは満室で外国人客は台湾からの人もちらほら見かけた。食事はバイキング形式、宿泊者は静かにのんびりといただいている。田んぼの中の静かな雰囲気のホテルがそのようにさせているのだろう。
朝起きて部屋のカーテンを開けると、五竜岳が朝陽に染まっている。感動的なシーンだった。着替えて外に出た頃には山全体が朝陽に照らされてしまっていて、感動も薄らいだが、それでも見える山脈はすべて1~2度は縦走して歩いたところであり、感慨深い光景だった。
 
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田んぼに映る五竜岳
いつまでテントを担いで縦走できるかは分からないが、そう遠くない日に山小屋を使わなければ縦走できな時が来て、その次は麓から山を見上げるようになるのだろう。