大雪で山に行くことができない!

 2014年2月の2度にわたる大雪で、関東地方では、日帰りできる低山はともかく、宿泊を伴う山登りは全滅である。14~15日の奥多摩登山は、前日の昼のヤマテンの予報を見るまでは、当たり前に行こうと思っていたが、80~100cmの降雪が予想されるとの予報で、ようやく諦めた。
 
 計画では、通常は6時間で行くことができる小屋まで一人ラッセルで2日間かけ、途中、4時間で行ける距離でビバーク、2日目は小屋までラッセル、3日目に同じルートを戻ることとしていた。
 これを実行していれば、自衛隊が麓の集落への道路を啓開してくれるまでの4日間を、孤立した集落で過ごさなければならなかった。
 
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 東京23区に接する場所にある我が家の近辺も、車の腹を超す雪が降り積もった。毎年11月にはスタッドレスタイヤに履き替えている自動車も、ようやく道路を走らせることができる状態だった。道路には、放置された車が多く、特に橋が架かる坂道では、動かなくなった車が多い。そしてノーマルタイヤのままの常識外の車がいかに多いことか。なかでも緑ナンバーの車が、ツルツルと滑りながらノーマルタイヤノロノロと走っているのが多く見られた。
 
 9年間も使っても、夜叉神峠登山口までの厳しい雪道をなんなく登ってくれたブリヂストンのREVOも寿命とあきらめて、一昨年に新品タイヤに取り替えたので、急ハンドル・急ブレーキをかけない限り、この近辺の運転にはとりあえず支障はなかった。
 
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 しかし、2週連続の大雪で大変だったのは家庭菜園のビニールトンネルの雪よけであった。昼間に雪を除けても夜中は行くことができなかったので、2回目の雪ではもろくもつぶれてペッちゃんこに。それでも、間もなく収穫できるレタス、サニーレタス、収穫中のほうれん草、春菊には被害はなく、大根は泰然自若としていた。
 
 2日目の大雨に変わった時に、雪を掘り起しビニールの張替えを行ったが、山用の合羽を着ていたものの、ポケットに入れていたラジオが水没しポシャってしまった。これが今回の大雪での被害であった。
 
 埼玉県の上田知事は、この雪は自衛隊に出動を求めるのではなく、自治体がまず自助努力すべきと、常識ある判断を(当初は)していた。緊急を要する病人などの救助は防災ヘリなどをどんどん活用すればいい。食料の備蓄などがあってがまんできるのならがまんすればいい。電気が来なくてさびしかったとインタビューで答えている人がいたが、福島原発事故の際の計画停電の時のことを忘れず、それなりの用意は大雪に限らず、これからも必要であろう。
 
 我が家も、あれもこれもが電気がなければ生活が成り立たないようになっている。しかし、寒い時に停電になったら困るので、昔式の芯を上下して使う石油ストーブを購入し非常ようとして保管して10年近くになる。
 
 今週末の山をどこにしようか、泊りがけの山をあれこれ思案中である。ヤマレコを見ると、行くことができている山は高尾山か丹沢山界隈に限られている。