アライテント/エアライズ2修理&購入 (2014)

 2012年に購入したアライテント/エアライズ2は、購入時テントを広げることなど考えることもなく手にした。
  
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2014年 日高山系/春別岳
 
 あるとき、テントのボトムに張ってあるシームテープに大きな気泡がいくつもあって、縫製の部分にシームテープの効果が上げられないと思われるところが多くあった。老舗のテント屋さんの製品なので、こんなもんでもだいじょうぶなんだろうなと、安易に使い続けていた。
 
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2012年購入のエアライズ2
 
 しかし、2014/7/25~29の北海道日高山系エサオマントッタベツ岳~カムイエクウチカウシ山縦走の際、風雨による2日間の停滞を余儀なくされたとき、その影響が身にしみて分かったのであった。
 
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2014年購入のエアライズ2
 
 春別岳のテントスペースは十勝側にある。そこで停滞したとき、前線が通過し日高側から吹き寄せる風が十勝側からのものとなって、テントに風雨が吹き付けられた際、シームテープの張ってあるところが十勝側にあって、そこから雨水が浸入してきたのであった。
 
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2012年白馬岳
 
 購入した都内の店舗に行って状況を説明し、シームテープを売っているかどうか聞いたところ、「メーカーに出した方がいい」と言われたものの、3年も使った製品にクレーム処理はダメだろうからと修理は頼まず引き揚げてきた。
 
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2012年槍ヶ岳
 
 しかし、このようなテントを使い続けることは安全上問題がい多いと、同じエアライズ2を購入した。シームテープ部分の処理は、今までのものとは雲泥の差であった。
 
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 2012年 日高山系/北戸蔦別岳
 
 このことを古い方のエアライズ2の購入先に伝えたところ、着払いでテントを送ってくれれば、メーカーに対応を依頼するとのことであった。そして、そのテントは今日、めでたく修理を終えて送り返されてきた。
 
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2013年槍ヶ岳
 
 それには「シームテープの剥離の原因は、熱圧着不足によるものと思われる」とのメーカーからのメッセージが添えられていて、大変申し訳なかったとも書かれていた。
 
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2013年鳳凰三山/南御室小屋
 
 今のところ、エアライズ2を2基も持つことになってしまった。古いテントでは3年間で36泊させてもらったが、この際新旧交代で、これからは新しいエアライズ2の出番となるが、販売店にはもうちょっと最初に相談したときにメーカーがどのように対応するのかの感触を聞くべきであった。もうテント泊も「定年」という時期の余分な出費は痛かった。
 
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 2013年奥穂高岳
 
 それでも、汗にまみれたテントから真新しいテントに替えたことで、テント泊の「定年(65歳)」を延長せざるを得ないこととなった。それはそれで慶事である。歳を経るにしたがって(ある程度自由な身分になって山登りの回数が増え)腰痛も、膝痛も、筋肉の張りも症状が軽くなり、加えて年に2度のスポーツマッサージ(リコンディション)と日々のストレッチで身体的には何日のテント泊縦走も問題なし。さらに言えば、このような遊びが許される我が日本という国に生まれたことをただ感謝するばかりである。