本当にそうですか?「どんな状況でも核兵器にノーを」(2014)

産経新聞は11月11日の朝刊で「シャープは11日、液晶テレビアクオス」のテレビCMを3年ぶりに復活させると発表した。年末商戦に向けて高画質の「4K」対応機種をアピールし、消費税増税の影響で落ち込んでいる国内販売のてこ入れを狙う。15日から放映する。新CMには以前と同様、女優の吉永小百合さんを起用。」と報じた。
 
朝日新聞は8月6日の朝刊で「どんな状況でも核兵器にノーを」という吉永小百合さんのインタビュー記事を一面に載せ、その中で「原子力の発電というのは、特に日本ではやめなくてはいけない。」と吉永さんは述べている。
 
吉永さんのその行動(CM)と(インタビュー)発言は相矛盾するというものだ。テレビの生産とテレビの視聴には電力を要する。まして4Kテレビは、現行の液晶テレビより約62%余分な電力を消費する。(日本経済の昂進のために消費や輸出が拡大することはいいことであることは言うまでもない。)
 
原子力発電がいらないというのなら、いかに節電するかということに頭が回らないというわけでもないだろうが、原発反対ときれいごとを並べ、一方で口を濡らすために大企業のCMに出るのを恥じることがないというのは首尾一貫しない。歳は取りたくないものだ。このインタビュー記事を、同じ朝刊の朝鮮人慰安婦問題についての特集記事を目立たないようにするための目くらましというのなら、その姑息な朝日新聞の意図も分からないではない。
 
山の仲間が太陽光発電設備を取り扱っている。「自分が消費する電力は自分の家で」ということで取り付けを勧められる。大震災以来節電に節電を重ねた結果、太陽光発電を導入してコストが回収できるのは30~40年も先になる。ということで東電の電力をこれからも使用させていただくことにしている。