特別純米・早瀬浦 しぼりたて (2014)
2014/12/29
山で飲む酒はとりわけおいしい。山から下りてから飲む酒もおいしい。山に行っていなくても家で飲む日本酒はことさらおいしい。
いつものハクレイ酒造の酒の在庫が少なくなったので、近所の酒屋に行くと「三宅彦右衛門酒造」になる「早瀬浦」が何種類も売られていた。ショーケースの冷蔵庫には生酒があったので、すかさず1本確保する。
特別純米酒・しぼりたて「早瀬浦」
三宅彦右衛門酒造(有)
大きなショーケースには、いろんな生酒が並べられている。年の瀬のひっそりした工場・倉庫街にある酒屋なのに、次々と客が入ってくる。みな、愛おしそうに酒を眺め気に入ったものを買い求めて行く。
本醸造・袋取り本生「豊久仁」
豊国酒造合資会社
この酒屋に置かれている生酒の価格帯は2,000円から3,000円台で、日本酒好きの(私のような)おっちゃんが客筋のようだ。飲食店の人が店主に「お客さんからおいしい日本酒を入れておいてよと言われたんですが、どんな酒がいいですか。」と聞いている。
合資会社 後藤酒造店
今日は、赤子の生後1か月の検診の送り迎えで、待っている時間がたっぷりあるから、ショーケースの中の酒をあれこれゆっくり眺めまわした。価格+瓶の表情+アルコール度数で今日の日本酒を選んだ。いつも飲むハクレイのお酒はアルコール度数が17~18度、あるいは18~19度、今回のお酒はどれも17度なので、ちょっと物足りないか。
日の丸醸造株式会社
全体的には日本酒の需要は落ちていて、2000年~2010年の消費量は40%ほどの減少となっている。しかし、旭日酒造の「獺祭」のように入荷2か月待ちという酒もあるし、地方の小さな酒蔵の酒はすぐ売り切れる。最近は「外飲み」より「家のみ」が多いという。おいしい酒日本酒はじっくりゆっくり飲むのがいい。
日本酒が全体的に見ると低迷傾向にある理由の一つは、もってのほかの神戸市灘区の酒蔵会社「福久娘酒蔵」による偽装酒にみられるようにただでさえまずい酒を偽装して純米酒として販売し金儲けをしていたようなことを始めとする体質もあるだろうが、本物の酒はこんなにおいしいのだということを知れば、日本酒ファンはもっともっと増えるのかもしれない。