光岳/光岳小屋ノート (2015)

2014年9月3日付けの
光岳小屋の管理人さんのノートへの書き込みから

① 南アルプスはできればテントで、または自炊で登ってほしい。
② いつかは三伏峠から光岳まで縦走してもらいたい。
③ 近ごろ、軽い荷物で気軽に登ってくる人が多くなってきて、何か北アルプスみたいになってきている。
④ 光岳小屋は、できるだけ自炊される方やテントの方がいやな思いをしないように心掛けている。

イメージ 1
光岳小屋の前の雪渓に眠るお酒たち(2015年5月9日)

 小屋ノートを見ると、テント泊の人が管理人さんからあれこれ配慮してもらったお礼の記述がいくつもあった。また、日本横断を敢行し光小屋に着いた人の記録も多く見られた。このうち、写真家であり徳本峠小屋の小屋番さんもやっている髙﨑紗弥香さんの日本横断38日目というノートへの記述には心を打たれた。もうこのようなことはできるはずもないが、もう少しで憲法に定める勤労の義務から解放されるということは、体力は減衰してきているにしても、あれこれの制約から解き放されて自由に野山を徘徊できる立場に条件下になりつつあるということだから、少しは髙﨑さんの真似事ができるようになるのかもしれない。

 ホームページ「やま旅・はな旅 北海道」のサブタイトルである
 The days after analysis  
というフレーズのanalysis という言葉、は曽野綾子先生の著書の中から拝借したものであるが、これには「使役からの開放」という意味が含まれている(らしい)。

 老少年は通常、エアライズ2をメインに持ち歩いているが、最近エアライズ1を手に入れた。米国のロングトレイルは歩けないが、日本の縦走路をテントを担いで、自炊主体で、酒も持ってまだまだ歩きたいと思っている。