埼玉県自民党が山岳救助条例を提案する・・・

2017/2/6
 トランプさんが「フェイク ニュース」と言うよりずうっと以前から見るのも聞くのも遠ざかっていた朝日新聞の記事が、「遭難」を検索語にしていたら引っかかった。
 埼玉県議会自民党が、ヘリコプターによる山岳救助費を有料にするとの条例案を2月議会に提案するというのだ。可決される公算が強いという。
 救助費用はヘリの燃料代相当の5万円ということで、求償額としては安過ぎるのではないか。救急車がタクシー代わりに使われている時代なので、この種安易な人を出さないためには30万円ほどでどうだろう。
 2009年の週末、平標山を登っているときにスズメバチに刺され、呼吸困難になり全身に浮腫が見られた。119番に電話し受診可能な病院を聞いて、救急車の出動は断った。自分の車で病院に行くと、そこでは休日なのに一般診療を強要する男が暴れていて警察官が出動していた。
 このような輩が必要もないのに、緊急性もないのにヘリの出動を要請するのだろう。しかし、ごねて金など払うまい。要はヘリの「運賃」など払うはずもないものを対象に条例を作っても無駄だということだ。
 真の要救護者を救助するのなら、同列に救急車を含むすべての公共サービスを有料にすべきであり、一部の不届き者のためにたかだか5万円を払えという条例を作りそれを施行するためのコストを考える、どれほどの意味があるのだろうかと、思わないでもない。
 自分で車を運転して病院に行った理由は、自分の車で行けば早く病院に行くことができるからであった。数年後、一杯水避難小屋で休んでいた時にスズメバチに刺されてこれは大変なことにと思ったが、気管は狭まらず、腕の血管周りが腫れただけであったから登山を続けたら、いつの間にか症状は消えていた。