北アルプス/徳沢から蝶ヶ岳 (2014)
2014年1月3日(金)~(土)
1日目 沢渡~釜トンネル~徳沢園(冬季小屋泊)
2日目 徳澤園~長塀山~蝶ヶ岳~徳澤園(冬季小屋泊)
3日目 徳澤園~釜トンネル~沢渡
メンバー:4人
徳沢園から長塀尾根を登り蝶ヶ岳へと向かう
釜トンネルから徳澤園に向かう道すがら、すれ違う人(下山者)は「前穂高岳敗退です。」「蝶ヶ岳敗退です。」などと敗退の弁を述べる人だけであり、年明けの天候の悪さがうかがえる。タクシーの運転手さんからは正月の遭難事故の話も聞かされている。
蝶ヶ岳ヒュッテ
宿泊先の徳澤園の冬期小屋の管理人さんからは、「正月以降、天候が悪く長塀山まで行った人はいるが、その先に進み蝶ヶ岳に登った人はいない。今日(3日)、2人がテントを担いで登っており、長塀山でテントを張ると言っていたから、4日には、長塀山から先にトレースはできているだろう。」と話があった。
蝶ヶ岳ヒュッテ 入口の鉄扉は重い(超!危険)
しかし、実際はこのテント組の人たちは、3日のうちに途中から引き返していたようである。それは、4日に蝶ヶ岳に向かって登っているときに、下りてきた三人組の人から、トレースは3日に自分たちが付けて蝶ヶ岳ヒュッテ冬季小屋に宿泊し、今日(4日)下山してきたところだと話を聞かされた。樹林帯を抜けた吹雪いた雪面にはわずかなトレースしかなかった。いずれにしてもトレースがあるということで大変助かった。
蝶ヶ岳の頂上でどうにか得られた穂高岳の展望を楽しんだのち、ヒュッテの冬期小屋を借りて小休止する。登りも、頂上も、そして下りも会う人のいない蝶ヶ岳界隈を独占した一日であった。この日の頂上の気温はマイナス13℃、風は稜線でやや強かったものの、長塀尾根は樹林帯の中で、風はなかった。
ジャンダルムがちょこっと顔をのぞかせている
3日目、下山の日の朝の徳澤園冬季小屋での最低気温はマイナス21℃で、寒いのなんの。雪をキュッキュッキュッと踏みしめ陽の明けやらぬ梓川沿いの道を歩く。上高地ではジャンダルムが、黒曜石ならぬ白色の鏃(やじり)のように尖っていた。期待していた槍の穂先は蝶ヶ岳のてっぺんからは拝むことはできなかったものの、2日間人を拒んでいた蝶のてっぺんに登ることができただけでも、また、穂高の峰々が見られただけでも上等!最高の3日間だった。
詳細は後日アップするホームページでの記録も、どうぞ
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