東日本大震災秘録 自衛隊かく闘えり
延べ1か月の任務を完遂し帰ってきた同氏の第一印象というのは、
「任務を終えて帰ってきた時、(塩釜の)パチンコ店の駐車場が満杯だったのを見て、複雑な心境になりました。」
というものだった。
「最近のマスコミは、被災者やボランティアばかりを取り上げて、我々のために最も尽力して下さった自衛隊の方々にスポットが当たるということは本当にうれしいです!」
と語っている。
人の血が流れている限り、自衛隊員に寄せる被災者の感謝の気持ちを本書で読んで涙が流れ出ない訳がない。乗客の命を預かる北海道の公共交通機関のあまりのも常識はずれの体たらくを知るにつけ、国民(乗客)のために働くということの意味が分からなければ、本書を2,3ページ読めばいい。そんないい本だった。