日高山脈縦走時の必携アイテム (2013)

 どこの山を登っていても、登山を始めた原点の六甲山ばかりを歩いた3年間と、苦しい時は4回参加した六甲山全山縦走大会を思い出す。
 
 同じように、テント泊での縦走をしているときに、やはり縦走は北海道も日高山脈が一番だよな~と思いながら歩くことが多い。
 
 そんな日高山脈を歩くときの必須アイテムは「ノコギリ(鋸)」である。それは、ヒグマと出遭った時のおまじないとしての道具であり、尾根を乗っ越すときのパズルのような絡み合った藪をちょっと解きほごすためのお助け道具である。
 
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この「芽生え」という名の鋸は2代目である。長所は切れ味がすこぶる良い。重量は214gとそう重くもない。ただ全長38cmと長いことが気になるが、ザックの脇に固定すると邪魔にはならない。
 
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日高の山を歩いていて、このノコギリの出番はあまりなかったが、カムイエクウチカウシ山~コイカクシュサツナイ岳の間の尾根を乗っ越すときに助けてもらった。このほか、エサオマントッタベツ川を遡行するとき、あまりの増水で河畔を一時間歩いて徒渉点でギブアップし、24時間停滞して減水を待った上に、遡行を進めたがこのとき、このノコギリがなければ先に進めなかった。(具体的使用方法の記載は割愛)
 
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神田の山の店に行ったところ、鍵のかかったショーケースの中にGPSや腕時計などとともに、OPINELの鋸が展示されていた。あ~、このサイズのものを探していたのだ。でも高い。
 
しかし、残りの1点で75%引きの1,500円とのことで、当然に即ゲット。
 
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折りたたんだ全長は15cm、ブレードを伸ばして27cm、そして重量は104gと理想的なノコギリだ。(切れ味はまだ試していない。)
 
2013年のエサオマントッタベツ岳~カムイエクウチカウシ山縦走(カムエクからは下山できないが)にチャレンジした人の記録を見ると、エサオマン周辺で戻ってきているようだ。このコースを単独で歩く場合は、結構な精神力も必要である。そんなときのお守りとしてOPINELを定価で買っても十分に価値があるだろう。この手の物の日本製を探し出すのは困難というより、こんな発想の造りのものはないのかも知れない。